篠原一家が贈るアートの饗宴「Generations」
2026年1月8日から2月19日の間、ニューヨークのGOCA by Gardeで、篠原一家によるグループ展「Generations」が開催されます。この展示は、現代美術における重要な一家、篠原有司男、篠原乃り子、篠原アレックス空海の三世代のアーティストたちの作品を集結させたものです。
本展は、GOCAの開館1周年を記念するだけでなく、篠原一家が揃って参加するニューヨークでの展覧会としても注目されます。これまで日米間での活動を続けてきた三者の創作が同じ空間に揃うことで、ただの家族展を超えた、アートと血筋の関係性に関する新たな考察が浮き彫りになります。
GOCA by Gardeとは
GOCA by Gardeは、東京を拠点とする株式会社GARDEが展開するアートギャラリーで、日本及びアジアのアーティストを世界に紹介する拠点となっています。ここでは絵画、彫刻、陶芸など多様な作品が展示され、新進気鋭のアーティストから著名な作家にいたるまで、多彩なアートの発信地となっています。
篠原一家について
篠原有司男(しのはら うしお)
日本の戦後美術を代表する前衛芸術家の一人で、驚異的な創作活動を展開しています。1960年代にはネオ・ダダイズム・オルガナイザーズのメンバーとして活動し、1969年以降はニューヨークを拠点にアートシーンで活躍。今回の展覧会では、94歳の誕生日を迎えた彼が制作した新作《Black on White》を中心に展示します。
篠原乃り子(しのはら のりこ)
自身の半生が色濃く反映された作品を通じて、その個性的な視点を提示する現代画家・版画家。『キューティー&ブリー』シリーズで知られ、日常と記憶、フィクションとの交差が描かれています。最新作《Aurora — or Fjord — ?》では、幻想的な世界観を楽しむことができます。
篠原アレックス空海(しのはら あれっくす くうかい)
都市の廃材やストリートカルチャーをインスパイアした作品を手掛ける若手アーティスト。彼の作品は、ストリート感覚と個人的な物語が交差することで、観る者を惹きつけます。身体性とエネルギーのある表現を通じて、新たなアートの可能性を開きます。
展覧会の見どころ
本展のハイライトは、各アーティストがそれぞれの視点で描く「時間の層」を感じられる点です。篠原有司男はその前衛的な作品で、篠原乃り子は独自の視覚言語、篠原アレックス空海は現代社会の感覚を反映した表現と、全てが交差し合う場となります。
展覧会詳細
- - タイトル: Generations
- - 日程: 2026年1月8日(木)〜2月19日(木)
- - 場所: GOCA by Garde, 515 W 23rd St, New York, NY 10011
- - 入場料: 無料
- - 公式サイト: GOCA by Garde
この展示は、アートと家族、世代を超えた創作の関係性を見つめる貴重な機会です。篠原一家の多彩な作品を通じて、彼らの個性がどのように一つの場に集結し、観る者に新たなインスピレーションを与えていくのか、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。